こんにちは、手技道の野村です。
4月8日は
「花まつり(お釈迦様の誕生日)」ですね。
各地で桜が舞い、新緑の力強さが
感じられる季節となりました。
新年度が始まり、慌ただしい日々を
お過ごしの方も多いのではないでしょうか。
この時期、当院を
訪れる患者様から多く聞かれるのが、
「なんだか理由もなくイライラしてしまう」
「目がかすんだり、ひどく疲れたりする」
「朝、起きるのが辛くて体が重だるい」
といったお悩みです。
実は、東洋医学において「春」は
「肝(かん)」の季節。
冬の間に溜め込んだ老廃物を解毒しようと、
肝臓が一年で最も活発に働く時期なのです。
しかし、環境の変化によるストレスや、
歓迎会などでの飲食の機会が増えることで、
肝臓はオーバーヒートを起こしがちです。
今回は、沈黙の臓器といわれる「肝臓」が
発している、「数値に出る前」のSOSサインを
読み解く方法をお伝えします。
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◆「化学工場」肝臓の役割と西洋医学的見解◆
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一般的な西洋医学において、
肝臓は「体内の化学工場」と
呼ばれるほど多機能な臓器です。
主に以下の3つの役割を担っています。
1.代謝:食事から摂った栄養をエネルギーに変え、貯蔵する。
2.解毒:アルコール、薬物、老廃物などの毒素を分解し、無害化する。
3.胆汁の生成:脂肪の消化を助ける「胆汁」を作り出す。
肝臓は再生能力が非常に高い一方で、
痛みを感じる神経がないため、
病気がかなり進行するまで自覚症状が現れません。
病院の血液検査でγ-GTPやASTの数値に
異常が出たときには、すでに肝臓は
ボロボロになっていることも少なくないのです。
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◆手技道で診る「肝臓」〜全身を司る将軍〜◆
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手技道の診断学(東洋医学ベース)では、
肝は「将軍の官」と呼ばれます。
軍隊を統率する将軍のように、
全身に気(エネルギー)をスムーズに巡らせ、
判断力や計画性を司る重要な存在です。
肝臓の状態は、単なる数値だけではなく、
私たちの「目」「爪」「筋肉(筋)」、
そして「感情」に顕著に現れます。
手技道の最大の特徴である
「望診(ぼうしん)」を用いて、
鏡の前でご自身をチェックしてみましょう。
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◆「顔」に現れる肝臓からの SOS◆
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手技道の「顔診法」では、
眉間や目に肝臓の疲れが映し出されます。
【1. 眉間の縦じわ】
眉間はまさに肝臓の鏡です。
・中央に深い縦じわが1本ある
塩分の摂りすぎや、動物性食品の過剰摂取により、
肝臓が収縮して硬くなっているサインです。
・両脇に2本の縦じわがある
砂糖、油、コーヒーなどの「陰性食品」の摂りすぎで、
肝臓が肥大している可能性があります。
【2. 目の異常】
「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言います。
・白目が黄色っぽい:肝機能低下による黄疸の兆候です。
・目が充血しやすい、ドライアイ:肝に熱がこもっています。
春の風に当たると涙が出やすいのも、肝の弱りです。
・飛蚊症(ひぶんしょう):血中に浮遊する「油」が
目に影響を与えていると考えます。
【3. 鼻の付け根(目と目の間)】
このエリアに横線が入ったり、
赤くなったりしている場合は、
膵臓と共に肝臓が悲鳴を上げ、
低血糖状態にあるかもしれません。
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◆「体」に現れる肝臓からの SOS◆
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内臓の不調は、必ず体表の筋肉の
「硬縮(こうしゅく)」として現れます。
【1. 右肩のコリと右肋骨下の違和感】
肝臓は体の右側にあります。
肝臓が疲れて腫れてくると、横隔膜を圧迫し、
右の肩甲骨周辺や肩に強い張りが現れます。
「右肩だけが異常に凝る」という方は要注意です。
また、右の肋骨の下に指を入れようとしても、
硬くて入らない場合は肝臓がパンパンに張っています。
【2. 筋肉がつる(こむらがえり)】
肝は「筋(すじ)」を司ります。
就寝中に足がつるのは、
肝臓の機能低下により筋肉に
十分な栄養と血液が届いていない証拠です。
【3. 爪の状態】
爪は「筋の余り」とされます。
爪に縦じわが目立ったり、割れやすかったり、
色が白っぽくなっているのは、
肝に蓄えられている血液(血)が
不足しているサインです。
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◆ 肝臓と「怒り」の密接な関係 ◆
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手技道では、臓器と心は一体であると考えます。
肝臓が健康であれば、物事をテキパキと決断し、
行動する力が湧いてきます。
しかし、肝が弱ると「怒り」の感情が
コントロールできなくなります。
「最近、些細なことにカチンとくる」
「いつもイライラして家族や同僚に当たってしまう」
これはあなたの性格の問題ではなく、
疲弊した肝臓が発している「助けて!」
という叫びなのです。
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◆自分でできる!肝臓を労わる日常ケア◆
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病院へ行くほどではないけれど、
上記のようなサインがある「未病」の状態。
今日からできるケアで肝臓を休めてあげましょう。
① 辛い物や油物の取り過ぎに注意する
辛い物(唐辛子や香辛料など)や
油分が多い物(中華料理や揚げ物)などを
摂りすぎると肝臓の負担になります。
美味しくてついつい食べ過ぎてしまう人は
控えてみる意識をしましょう。
「
② 「苦味」のある春野菜を摂る
菜の花、ふきのとう、タラの芽など、
春の山菜の「苦味」は、冬に溜まった脂肪や
毒素を排出する手助けをしてくれます。
また、レモンや梅干しなどの
「酸味」も肝の働きを助けます。
③ 肋骨周りの「指こすり」
みぞおちから肋骨の縁に沿って、
右側を中心に両手で上下に
5分ほど優しくこすってください。
これだけで肝臓への血流が改善され、
機能が活性化します。
④ 薬や添加物を最小限に
肝臓は、口に入れた化学物質を
すべて解毒しなければなりません。
サプリメントの飲みすぎや、コンビニ弁当、
加工食品の摂取を少し控えるだけで、
肝臓の負担は劇的に減ります。
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◆手技道からのメッセージ◆
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4月は新しい生活への期待とともに、
緊張感から体が強張りやすい時期です。
「沈黙の臓器」である肝臓は、
あなたが頑張れば頑張るほど、
黙ってその負担を引き受けてくれます。
もし、右の背中が張っていたり、
鏡を見て眉間にしわが寄っていたりしたら、
「いつも頑張ってくれてありがとう」と、
自分の体に声をかけてあげてください。
手技道では、独自の「手技棒」や手を
用いた施術によって、肝臓周辺の組織の
「へばりつき」を剥がし、内臓全体の
滑走をスムーズにします。
肝臓が柔らかくなると、驚くほど体が軽くなり、
心も穏やかになります。
自分一人で抱えきれない疲れや、
慢性的な右側の肩こりでお悩みの方は、
ぜひ一度ご相談ください。
私たちが、あなたの体からのメッセージを通訳し、
根本からの改善をお手伝いいたします。








