おはようございます。
手技道の門田です。
皆様、最近こんなことはありませんか?
「朝起きると、なぜか顎が疲れている」
「食事をすると顎が痛い」
「口を開けるとカクッと音がする」
「大きくあくびをするのが怖い」
「歯医者さんでマウスピースを作ったけれど、なかなか変化を感じない」
顎は毎日使う場所です。
話す。
食べる。
笑う。
あくびをする。
私たちは意識していなくても、一日の中で何度も顎を動かしています。
そのため、顎に痛みや違和感が出てしまうと、
想像以上に生活の質が下がってしまいます。
せっかくのおいしい食事なのに、
「今日は硬いものはやめておこう……」
と考えてしまったり、
大きな口を開けて笑いたいのに、
「また顎が痛くなったら嫌だな」
と無意識に動きを小さくしてしまったり。
顎は体の中では小さな関節ですが、
困ったときの存在感はかなり大きいのです。
さて、今回は、
「マウスピースを作ったけれど顎関節症がなかなか良くならない」
「顎の治療を受けているのに、繰り返してしまう」
という方に向けて、
手技道が顎関節症をどのように見ているのか、
そして、なぜ顎の問題に「骨盤」や「足元」が関係することがあるのかを、
できるだけ分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
「顎が痛いのに、骨盤?」
と思う方もいらっしゃると思います。
安心してください。
話が宇宙まで飛んでいくわけではありません(笑)
私たちの体は、頭の先から足の先まで、一つにつながっています。
今日は、その「体のつながり」という視点から
顎関節症を考えてみましょう。
ぜひ最後までお付き合いください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆はじめに:増え続ける「顎(アゴ)」の悩み◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近、当院(手技道)でも「顎関節症」のお悩みで来院される方が非常に増えています。
初めてご来院される方の多くは、すでに複数の医療機関や治療院を回ってきたという方が少なくありません。
お話を伺うと、次のような切実な声が聞こえてきます。
「歯科医院や有名な整体に行っても、なかなか顎関節症が治らない」
「寝ている間の食いしばりが原因と言われ、
専用のマウスピースを作ったけれど効果を感じられない」
「口を開けるたびに痛くて、大好きな食事が苦痛になってしまった」
現代は、長時間のスマートフォン操作や
デスクワークでのパソコン作業により、
知らず知らずのうちに姿勢が崩れやすい環境にあります。
さらに、日々のストレスによる無意識の
食いしばりや歯ぎしりも顎への負担を増大させています。
では、なぜ専門の治療を受けても、顎関節症が改善しないのでしょうか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆顎関節症がなかなか治らない「2つの理由」◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
長引く顎関節症が治らない理由は
、実はとてもシンプルです。
これは顎関節症に限らず、
腰痛や肩こりなど他の慢性症状にも当てはまる法則ですが、
圧倒的に以下の2つのパターンのどちらかに該当しています。
- 原因となる部位を治療していないか(対症療法になっている)
- 治療の方法が間違っているか(体質や症状の段階に合っていない)
痛い場所(顎)にだけアプローチをしていても、根本的な原因が別の場所にある場合、症状は一時的に緩和してもすぐに再発してしまいます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆あなたの顎関節症はどのタイプ?症状の分岐◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一口に「顎関節症」と言っても、その症状は多岐にわたります。
大きく分けると以下の4つのタイプが存在します。
・「痛み」があるタイプ(咀嚼筋の疲労や顎関節の炎症)
・痛みはないが、口を開け閉めすると「カクカク」
「ジャリジャリ」と音が鳴るタイプ(関節円板のずれ)
・「痛み」もあり「音」も鳴るタイプ(症状が進行している状態)
・そもそも「口が開かない」タイプ(顎関節がロックしてしまい、指2本分も口が開かない状態)
さらに、これらに「右側だけ痛い」
「左側で噛むと音が鳴る」といった左右差が加わります。
このように複雑に分岐する症状には、
当然ながらそれぞれに引き金となった「原因」があり、
アプローチ方法も異なります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆なぜ「顎」の痛みに「骨盤」が関係するのか?◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここで重要になるのが、「体の繋がり」です。
例えば、根本的な原因が『骨盤のずれ』にある
顎関節症の患者様がいたとします。
この方に、いくら口周りの筋肉をほぐしたり、
顎の関節部分のズレだけを治したりしても、
土台となる骨盤が傾いたままでは、
すぐにまた顎のズレが再発してしまいます。
また、『首(頸椎)がずれた状態』で毎日食事を
噛んでいることが原因で顎関節症になっている方に、
最新の歯の噛み合わせ治療や指導を行っても、
首のズレという根本原因が残っているため、
思うような治療効果は上がりません。
こういった複雑な要因を一つ一つ丁寧に
検証しながら施術を行う必要があるのですが、
手技道が非常に重視している点があります。
それは「体が正中(せいちゅう:左右対称のまっすぐの位置)に
あるかどうか」です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆正中線からのズレが顎を破壊する◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私たちの体は、積み木やテントのようにバランスを
取り合って立っています。
体が正中からずれた位置(姿勢の悪い状態)で
物を噛み続けていると、
発症までの年月に個人差はありますが、
ほぼ確実に顎関節症を引き起こします。
理由は明白で、顎の関節や筋肉に
「負荷が均等にかかっていない」からです。
片側にだけ過剰な負担がかかり続けることで、
顎の関節円板がすり減ったり、位置がずれたりしてしまうのです。
そして、正中から「首だけ」が単独でずれていることは稀です。
かなりの高確率で、体の土台である『骨盤』が歪んでおり、
その代償としてバランスを取るために『首』がずれ、
最終的に一番上にある『顎』に負担が集中しています。
顎関節症の方の多くが、首や肩の強いハリ・こりを
併発しているのは、こうした全身の連鎖が関係しているからです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆骨盤と首を整える!自宅でできる根本改善セルフケア◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
逆を言えば、土台である「骨盤」を正常な位置に戻してあげると、
その上にある「首」の位置も自然と整いやすくなり、
結果として顎への負担が激減します。
治療によって骨盤の位置を正確に戻すのが最善ではありますが、
ご自宅での「運動法」によってもある程度の改善・予防が可能です。
今回は特におすすめのセルフケアをお伝えします。
骨盤に直接アプローチする方法もありますが、
結局のところ、一番地面に接している「足元」がしっかりしていないと、
歩くたびにまた骨盤がずれる原因となります。
まずは以下の2つの動画を参考に、足元を整えてみてください。
【足の歪み改善運動】
https://www.youtube.com/watch?v=UP5VAyaFSJw&t=16s
※姿勢をしっかりと作って行う必要がありますが、O脚やX脚の改善にも繋がる非常に優秀な運動です。
【足首回し】
https://www.youtube.com/watch?v=pL3BG-ZoCwY&t=24s
※足首の柔軟性が全身のクッション役となります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆足の指を回すと「首」が楽になる?◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さらに「上記2つの運動以外にもまだ出来る!」という意欲的な方には、『足の指を一本ずつ回す』ケアをおすすめします。
東洋医学や反射区の考え方では、
足の指はそれぞれ体の一部と密接に関係していると言われています。
・第一趾(親指)・・・・【首】に関係
・第二趾(人差し指)・・【消化器】(胃や腸)に関係
・第三趾(中指)・・・・【頭】に関係
・第四趾(薬指)・・・・【目】に関係
・第五趾(小指)・・・・【背中】に関係
特に第一趾(親指)は首に深く関係しています。
顎関節症の方は首が緊張していることが多いので、
親指を根元からよく動かし、回してあげることで、
首の緊張がスッと取れやすくなります。
回し方は外回し・内回し、どちらでも構いません。
ポイントは「動かしにくい方向、硬さを感じる方向」へ、
ゆっくりと大きく回してあげることです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆毎日の「鏡チェック」で自分のズレを知る◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後に、日常でできる最も簡単で重要な習慣をお伝えします。
それは『自分の姿勢を毎日鏡で見る』ということです。
「毎日見ているよ」と思われるかもしれませんが、
自分自身の本当の姿勢というものは案外見えていないものです。
自分では「まっすぐ立っている」つもりでも、
客観的に見るとすでに大きく傾いている・ねじれている、
ということは日常茶飯事です。
詳しい姿勢の見方については別の機会にお伝えしますが、
まずは基本的なチェックとして、鏡の真正面に立ち、
「自分の鼻」「おへそ」「股の中心」が、
垂直な一直線上に並んでいるかを確認してみてください。
これが一直線になっておらず、
どちらかにカーブを描いているということは、
足・骨盤・背骨・首のどこかが確実にずれています。
このズレに早く気づき、足元のケアで正中を取り戻すことが、
顎関節症を根本から治すための一番の近道です。
ぜひ今日から、鏡の前のチェックと足元ケアを始めてみてくださいね。














